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2つの予言<その2/『聖なる予言』について>
前々回、ジュセリーノ氏の予言についてちょっと取り上げました。

今回は、ジェームズ・レッドフィールドの『聖なる予言』について、触れてみたいと思います。


ご存じの方も多いと思いますが、1990年代に発表された、スピリチュアル・アドベンチャー小説です。

南米ペルーを舞台に、隠された「聖なる予言」をめぐって、主人公が次々と秘密を明らかにしていくという異色の冒険小説です。

その過程で、主人公がさまざまな精神的真実に気づいていきます。そして、霊的成長を遂げていくのです。映画にもなったそうですね。


翻訳者の山川夫妻http://www2.gol.com/users/angel/のお話会に参加して、この著書のことを知り、最近買って読んでみたのですが、なかなか興味深かったです。


興味深かった点の一つに、最近よくお目にかかる「アセンション」に類似したビジョンが示されていることがあります。

『聖なる予言』でも、21世紀の地球は、より精神的に進化し成長したものとして描かれています。

とくに、両者とも、精神的にかなり進化を遂げ、霊界と現世の世界、いわば「あの世」と「この世」の距離がだいぶ縮まったものとして描いているのは興味深いです。

「アセンション」のビジョンでは、人間が精神的に進化し、物質主義的な価値観から、精神性を重視する価値観にシフトしていきます。

そういう文脈で、江原さんをはじめとする「スピリチュアル・ブーム」を裏付けていくこともできそうです。

江原さんはしきりに物質主義的な価値観から進化するよう訴えられていますから。

同時に、死後の世界を解説しつつ、「霊的真実」という視点から、この世の意味や、生きていく方向性を具体的に語られています。


このような「予言」は、果たして現実化していくのでしょうか?

今、私たちは瀬戸際に立たされているように思います。

アメリカに端を発する世界的な金融不安は、物質主義的な価値観の再考をうながしているようにも思えます。

世界に蠢いている超巨額の投資マネー。

利益追求の活動はいっこうに止む気配がありません。

その一方で、何億もの人々が飢えている。

明らかに富の分配に問題があります。

世界を環流している巨額の投機マネーを賢明に配分し、投資することによって、どれだけの人々が救われるのかと思うと呆れ返るばかりです。

しかも、そういう飢えた国民を抱えている国の指導者たちは、内戦だのなんだのと、イニシアチブ争いや利権争いに明け暮れていることも多いようです。情けないですね。

マルクスの考えによれば、社会経済システムを改変すれば、人々の精神も変わることになります。

しかし、その見通しは甘かったことを歴史は教えてくれました。

結局、人の心というものが変わらない限り、なにも変わりはしないのです。

それは社会主義であろうと、資本主義であろうと変わりません。


お釈迦さんが生きていた時代。イエスが生きていた時代。

あるいはソクラテス。孔子。

いずれの時代も、いわば乱世です。

国同士の争いが続き、社会不安の大きな時代だったと言えるでしょう。


そこで彼らは、処世術を説いたのではありません。

人として生きるべき道を説きました。

それは、この世に生きていくことの「原理主義」とも言うべきもので、精神性をかなり重視したものでした。


それが、二千数百年の時を経て、今の時代の人々の心の中に生きている。

説得力を持ち、崇敬の対象となり、生きる指針や励ましを与えている。

人間にとってなにが大切か、もはや論をまちません。

今なお多くの信者を抱え、その本は書店に並び、言葉は教科書にも載る。

なにかを雄弁に物語っています。


こう考えると、「アセンション」も「聖なる予言」も、ミレニアムを前後して、21世紀の新しいビジョンのように受け止められますが、実は古くて新しい「予言」であることが分かります。

精神性を重視する。

そこに喜びも平安もある。

そのことに気づいていく。

そのような人々が増えていく。

そして社会が変わっていく。


今はそのプロセスの中にいるのでしょう。
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【2008/10/06 23:52 】 | 宗教&スピリチュアル | コメント(0) | トラックバック(0) | page top↑
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