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『男たちの大和』を見てきました
昨日の夜、卒業生と映画を見てきました。

それは、『男たちの大和』。軍事モノがお互い好きなので…(笑)

主な俳優は反町隆史、中村獅童、仲代達矢、渡哲也、鈴木京香など。
戦艦大和の乗組員や家族、恋人たちの悲哀やはかなさ、純粋さ、友情などを描いた作品です。

軍事モノの映画と言っても、ハリウッドのノリだとアメリカ=正義の味方、ドイツ=悪の権化みたいな図式のものが多くて、正直食傷気味でした。そういう意味では慎重に見ていたのですが、なかなかどうしてよくできた映画でした。

あの戦争をどうとらえるのか、というのは非常に難しい問題です。
教科書問題では常に争点となりますね。
あの戦争を「生き残った」人たち-とくに兵士たち-にとっては、「生き残ってしまった」という罪悪感とか自己嫌悪とかがあるのはよく耳にする話です。日本人にとって、あの戦争をどう総括していくのかというのは、これからも大きな課題になると思います。

軍事モノが好きとは言え、その是非は言うまでもありません。悲惨、悲劇、暴行、蛮行…。集団の殺し合いと狂気に他なりません。人類最大の愚行と言っていいでしょう。

自分は死ぬだろう、と覚悟して大和に乗り込んでいく兵士たち。
自分の死はなんのためなのか。それが映画の一つの主軸をなしていたテーマでした。
日本を守ろうとして守れなかった。生き残ってしまった。あのとき死ねなかった…。生き残る方がよっぽどつらい。

戦闘は悲惨ですが、一方で、米軍という敵に向かって仲間同士団結して助け合い、戦って死ねるというのは、幸せなことなのかもしれないとも思いました。不謹慎ですが。戦友との友情というのは、私の想像をはるかに凌駕しています。

生き残った兵士たちの孤独や挫折感というのは、相当なものでしょう。

その卒業生とも話したのですが、あの時代、モノはなかったかもしれないけれども、共通の敵がいて、一緒に戦える仲間がいた、一体感があったというのは、現代に生きるわれわれにはもはや味わえない感覚なのではないでしょうか。スポーツなどでは擬似的な体験が味わえるかもしれませんが。

現代では、モノは豊かにあるけれども、目に見える敵もなく、味方もいないという孤独。だれも信ずることができず、頼るべき人もいないという不安。

社会や国は、共有すべき神話や規範、価値を押しつけてくれなくてもいい。また、それを公でやろうとすれば必ず破綻を来すだろう。
一人一人が自分の大切なものを見出していく。自分だけの物語を構築していく。そういう重い課題を個々人が背負わされているのではないでしょうか。

この日本で、私は日本人としてなにができるのか。どんな役に立つことができるのか。
それを考えて実践していくことが、戦艦大和と共に海に沈んで行った方々への、弔鐘となり挽歌となるのではないでしょうか。

                       合掌
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【2006/01/17 15:24 】 | 映画日記 | コメント(2) | トラックバック(1) | page top↑
大寒! | ホーム | 怨憎会苦(おんぞうえく)
コメント
--なるほど--

 「男たちの大和」がどのように感じられるのか、私にはとても興味があるという気持ちではあります。
 私は、じーちゃんばーちゃん等今生きている体験者の話から、戦争を感じることがあります。それは、世の中で語られているような「戦争」とはたしかに少し違う。
 同じ敵に向かって…という「共通意識」というのもあるとは思います。
 今はどんなことであれ、「共通意識」をもちにくい、そのことで哀しい事件になってしまうことが多いですから。
 ただ、個人的には、それは「敵」という戦争だからこそのものとは、また違う意味を帯びているようにも感じます。
 みんなが同じ。それこそ、戦時中の方が、場所や体験によって様々なわけで、今戦争体験者であるお年寄り同士が郷愁を抱き、語り合うのは、戦後、とにかく誰もが食べるものがなかった、そのために何でもした…という話だとか。
 
 でも、生きる死ぬかの瀬戸際をともにした「戦友」の存在は、友として大きいということは言えるのでしょうね。ある意味で。
 ただそれも、ヒトによるんだなぁというのは、様々なお年寄りの話を聞いて改めて思う事です。
 誰のために生きたいと思うか、いや、そんなことを考えずとも、人間存在として、死を回避する己というのが極限状態でどんなものか、生き証人の話は、非常に人間として深いものを感じます。

 戦後60年たった今、ようやくできる戦没者への祈りというのも、あるんだなぁと、「ヒトを(戦友をも)喰いたい」と思った叔父の話を聞いて思う今日この頃です。
by:ishikawa keiko | URL | #-【2006/01/17 17:22】 [ 編集] | page top↑
--あれ?--
コメントを昨日?入れておいたのですが、なぜか今日になって消えていました。間違って消したのかな…?

まあ、いいや。

極限状況において、自分の本性が出てくるように思っています。それを「人間の本性」と括る気はありませんが…。

だにでもある自己防衛本能と、人間社会ではすべてがすべて利己的にはやっていけないという矛盾の中でどう生きていくかということが問われているのでしょうね。

どんな状況でも、人間では選択するという余地があるでしょうし、その責任は負わなければならないと思っています。ちょっと厳しいかな…?
by:観音寺 弘明 | URL | #-【2006/01/20 14:07】 [ 編集] | page top↑
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