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ブルース・ゴールドバーグ/堀たほ子訳『前世探検』(イースト・プレス)
ブックオフの100円コーナーで見つけた、マイナーな掘り出し物である。


著者はアメリカの催眠療法士。いわゆる「前世療法」のレポートである。
アメリカのCBS放送でもドラマ化されたらしい。


被験者はアイビーという若い女性で、さまざまな症状や人間関係に悩んでいた。


著者の催眠誘導により、46回の前世を思い出すが、アイビーは、その前世において、一緒に転生を繰り返しているジョンに20回も殺されている。


繰り返される暴力にさんざんな目に遭っているのだが、どうしてもアイビーはジョンから離れられない。


ところが、今生では、ようやくその共依存的な関係から脱却し、真に自分を愛してくれる、これまた何回も輪廻を一緒にしているデイヴと結ばれつつある…。


この話で感じたことは、「自立の難しさと大切さ」である。


よくDVにかかわる話で、父親がアル中でさんざんな目に遭ったにもかかわらず、付き合った人もアル中でDVの人だった…なんていうのがある。


分かれても似たような人とくっついてしまう。根の深い問題である。


表面上の意識では、もうそんな人とは絶対に付き合わない、と思っていても、心の底の方では、自分に自信がなく、アル中でもDVでも「私がいないとダメ」みたいな人を欲している…?


多かれ少なかれ、人は誰かに依存して生きているものですが、依存っていうのも難しいものですね。


原理的には依存なしに生きていくことはできません。


そうするとどのような依存の仕方をしていくか、ということになるのでしょうか。


依存って言っても、相手に甘えっきりということばかりが依存ではないでしょう。


悪口や陰口ばかり言ったり、憎んだり攻撃したりするのも依存です。


要は相手を自分の思うとおりにしたい、というのは依存なのだと思います。


ギブ・アンド・テイクで言えば、テイクが強いのが依存の強い状態。


ギブが強いのが自立の状態と言えるのかもしれません。


見返りを求めず、相手が思い通りに行かなかったとしても、文句を言うどころか与えてもらっていることを数えて感謝できる。そんなホトケのような人が「自立した人」だと私は思っています。


ともあれ、孤独への不安が、アル中でもDVするような人でも離れられないという心理の根底にあるのだとしたら、己の中にあるその「孤独への不安」にどう対峙していくかが問題となるわけです。


そこでは、やはり山川紘矢さんの言う「ひとり宗教」が必要だと私は思います。


どこかの宗教団体に所属する必要もなく、ひとりで信仰を持つこと(信仰を深める方便として宗教団体に属することもあるでしょうが、必ずしも入る必要はない、ということ)。


己の心と、その奥にある「より高い自己=内なる神」と対話すること。


そうして初めて孤独への不安や死への恐怖などを乗り越えていけるような気がします。


輪廻転生を繰り返す理由はさまざまあると思いますが、その理由の一つとして、苦しみ多い人生を重ねる中で、「真の自立」を確立しようとしているのかもしれません。


それは深い自由と平和を伴っているはずだと思います。
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【2009/10/13 22:25 】 | 読書日記 | トラックバック(0) | page top↑
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