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河合隼雄『物語を生きる 今は昔、昔は今』(小学館)
先年亡くなられた河合隼雄さんの言葉です。


「人間はその存在を確かなものと感じるためには、たましいとつながっていなくてはならない。それから切れてしまうと、この世の富や地位を得たとしても、底流する不安に脅えねばならない」


河合さんとはとても慎重な方で、宗教的なこと、神秘的なことにはとくにその慎重さを発揮するのですが、この表現はそういう意味でちょっと意外な感じがしました。


河合さんのいう「たましい」というのは多義的な、多分にあいまいさを含んだ言葉で、だからこそ意味があるのだと思いますが、私は、それは「仏性」だと思います。


人間は、やはりその本質や本性から逃れられない。


その本質が仏性である以上、その仏性にそぐわない生き方には、不安を覚えていく必然があるように思います。


逆に、仏性を磨き出すような生き方をしていくと、まず第一に不安が軽減していくように思います。


そのことが、体の調子もよくしていくものでしょう。


人間の最大の欲求は心の平安だ、というのはアメリカのJ・マーフィーの言葉ですが、その通りだと思います。


己の不安は己自身でしか解決できません。


不安と対峙していくとき、必ずや自分の心に巣くっている「影」を見いだすことになっていくでしょう。


それは自分の親との関係からくるもの、育ちからくるものかもしれませんし、人生上のさまざまな出来事かもしれません。


もって生まれたものもあるでしょう。


己と対峙して、己を明らかにし、高めていく努力の日々の中に、仏性は磨き出されていくものなのでしょう。
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【2009/08/02 17:57 】 | 読書日記 | トラックバック(0) | page top↑
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